【ゴミ人間(日本中から笑われた夢がある)】泥にまみれて夢を掴む

こんにちは。

篠原継之助です。


今回はアカデミー賞を獲得した、えんとつ町のプペルの原作者、西野亮廣さんのエッセイ本『ゴミ人間(日本中から笑われた夢がある)』を紹介していきます。


この本は、お笑い芸人を辞めて絵本作家になることを決めた西野さんが、えんとつ町のプペルを完成させるまでの道のりを描いたもので、

日本中から「叩いてもいい人間」として扱われても、夢に向かって歩き続けた西野さんの熱い想いや、これから夢に向かっていく人へのエールが込めらた作品です。


あらすじ部分が長くなっているので、忙しい方やすでに本作を読まれた方は、あらすじ部分をスキップしてご覧ください!


【あらすじ】

1)芸人から絵本作家へ


西野さんは、20歳の頃にスタートした『はねるのトびら』と共に爆発的な人気を得て、

25歳にはゴールデンタイムの看板タレントにまで登り詰めます。


同世代の誰よりも早く芸人として成功しましたが、その反面このまま続けていても今よりも上にはいけないことを痛感します。


世界で一番のエンタメを作りたい


その想いを叶えるためには、何がしたいかではなく何をするべきかを考える必要がありました。

そんな時、突然タモリさんから「今晩空いているか?」という連絡が入ります。


番組で一緒になってから可愛がってもらっていたこともあり、二つ返事で呼び出された場所に行くと、タモリさんは一言、「お前は絵を描け」とだけ言ってきたそうです。


タモリさんは自分の能力を正確に評価してくれると信じていた西野さんは、タモリさんの言葉を受け入れ、その日から絵本作家になることを決めます。


2)なぜ人は夢を語る人を笑うのか

大きな夢を掲げてテレビから退いた西野さんを、同じひな壇にいたお笑い芸人達はこぞって笑い者にしました。

「あいつが成功するわけない」

そんな心無い言葉を日本中から言われ続けます。


なぜ、他人に迷惑をかけず自分で責任がとれる範囲で挑戦しているのに、こんなにも殴られ続けるのだろうか。

そう思った時、西野さんは殴る側の気持ちを考えてみたそうです。


西野さんが考えた、夢を笑う人の心境はこうです。


・大人になる過程で折り合いをつけて捨ててしまった夢(=ゴミ)を、いまだに持ち続け輝かせようとしている人がいる。

・もしその人の夢が輝いた場合、夢を捨ててしまった自分の判断が間違いだったと認めることになる。


だからこそ、夢を持ち続けている人、えんとつ町のプペルでいうとゴミ人間のことを人は攻撃し、諦めさせようとしてくるのではないか。

それが西野さんが考えついた答えでした。


殴る側にも理由があると思ったからこそ、えんとつ町のプペルでは夢を追いかけ続ける人だけでなく、「殴ってしまう人」の物語もいれることにしたのだそうです。


3)誰かの期待が前進する力になる

絵本の執筆を始めた西野さんですが、最初から大ヒット作を生み出したわけではありません。

最初の頃の作品は、絵本業界の中ではヒットしているものの、世界に届くようなスマッシュヒットには及びませんでした。


そこで西野さんは、ニューヨークで個展を開催することを決めます。

しかし、お金がない。


そこで考えついたのがクラウドファンディングです。

今ではメジャーになったクラウドファンディングですが、当時は認知度が低く、世間では「詐欺だ」と非難され続けました。


そんな時、先輩の博多華丸・大吉の大吉さんから連絡が入ります。

大吉さんは、西野さんが炎上していることを知りながら、『購入者に西野さんがオリジナルの絵を書く権利』を30万で購入すると言いました。


驚く西野さんに、大吉さんは「もうすぐ君は世間に見つかってしまう。オリジナルの絵を30万で買えるチャンスは今だけだ。」と告げたそうです。


この話は、えんとつ町のプペルが完成する4年も前の話です。

この大吉さんの言葉を受けて、西野さんは大吉さんが言ったことが現実になるように、結果を作りました。


たとえ今は情熱しか持ち合わせていなくても、誰かの大きな期待が前へ押し出す力になる。

期待に追いつこうとする力には無限の可能性があるということを、この時西野さんは知ったそうです。


【夢を追い続けるためのヒント】

あらすじを終えたところで、ボクがこの本を読んで、夢を追い続けるためのヒントになった言葉を3つ紹介します。

ボクと同じように、目標を掲げて走り続ける人達にぜひ知ってほしい言葉です。


1)常識に屈するな。お前がその目で見たものが真実だ。あの日、あの時、あの光を見た自分を信じろ。

(ゴミ人間(日本中から笑われた夢がある)より抜粋)


たとえたくさんの人から笑われても、自分で見て、感じて、心が踊ったものに価値がある。

足を止めそうになった時こそ、自分がワクワクすることにもう一度目を向けて進み続けようと思った言葉です。


2)正解を選ぶのではなく、選んだ道を正解にする

(ゴミ人間(日本中から笑われた夢がある)より抜粋)


どんな道を選んでも、成果を作るかは自分次第。

周りから何と言われても、自分の信じた道を突き進んでいこう改めて思ったのがこの言葉です。


3)頭を下げろ。恥をかけ。
泥にまみれろ。ただし、心は汚すな。

(ゴミ人間(日本中から笑われた夢がある)より抜粋)


下積み時代は常に泥臭く、地味な努力の連続です。

努力したらすぐに報われるなんて甘い世界ではありません。

今の努力は3年後、5年後、10年後の自分に繋がっている。


何のために今これをしているのかを、しっかりと心の真ん中に置きながら、泥臭く努力し続けることの大切さを感じたのがこの言葉です。


・さいごに

いかがでしょうか。


熱が入りすぎてかなり長文になってしまいましたが、本当に素晴らしい作品なので、少しでも興味を持った方はぜひ本を手にとってみていただきたいです。

ここで書いた以上に、西野さんの熱い想いを感じていただけると思います。


ボクも西野さんのように夢を形にし続けると決めて、走っていきます!


ではまた。

篠原継之助の映画を語る会☆

篠原 継之助(しのはら つぎのすけ)と申します。 神奈川県出身で、立教大経営学部卒業。 現在は都内で株式会社SUN代表取締役として、イベントスペース運営/セレクトショップ運営/研修/を行なっています❗️ 映画鑑賞が大好き! 映画の意見交換をできる場を作りたくてブログをスタートしました。 これからよろしくお願いします!

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