【哭声(コクソン)】真実を見極める力
こんにちは。
篠原継之助です。
今回は、韓国で観客動員約700万人を記録した大ヒットホラー映画、『哭声(コクソン)』を紹介していきます!
『疑え。惑わされるな。』というキャッチコピーの通り、予想を裏切る展開が目白押しで、観る人によってラストの解釈が大きく異なるのもこの映画の魅力の一つです。
ホラーが好きな方はもちろん、苦手な方も展開が気になって最後まで観てしまうこと間違いなしなので、お時間のある方はこのブログだけではなく、ぜひ映画も併せてご覧ください!
・あらすじ
【はじまり】
引用:映画.com
舞台は韓国の谷城(コクソン)という小さな村。
警察官のジョングは、近親者間で猟奇殺人事件が起きたことを知らされ、大雨のなか、現場に向かいます。
事件現場には、何かの儀式で使ったと思われる祭壇や動物の死骸が散乱しており、加害者はみな放心状態。
身体には多数の湿疹が浮かび上がっていました。
加害者の様子から事件はきのこによる感染症が原因で起きたと報道されますが、住民の間では事件と同時期に現れた日本人の男が怪しいと噂され始めます。
【遭遇】
引用:映画.com
ある日、ジョングが事件現場で捜査をしていると、目の前にどこからともなく謎の女が現れ、『日本人の男が事件の元凶であり、彼に出会った人はみんな死んでしまう』と告げられます。
女の証言を同僚に伝えるために外に出て戻ってくると、そこに女の姿はなく、代わりに目に飛び込んできたのは身体中を血まみれにしながら、鹿の死骸に食らいついている日本人の男の姿。
目が合った瞬間、奇声を上げながら追いかけてくる男から必死で逃げ惑い、ふと気がつくとそこは自宅の布団の中でした。
【異変】
引用:映画.com
嫌な夢をみたと思った矢先、今度は娘が高熱を出してうなされるようになり、小さな身体には事件の加害者達のような湿疹が浮かび上がりました。
あの男の仕業だと思ったジョングは仲間を連れて男の住処に潜入すると、そこには何かの儀式に使ったと思われる道具や、被害者達の写真が大量に散乱していました。
ジョング達は一度引き返しますが、娘の容態がどんどん悪化していること、そして男の家から娘の靴が出てきたことで怒りが限界に達し、ジョングはもう一度男の家に出向き、男に村から出ていくように激しく迫ります。
男への忠告も虚しく娘の容態は日を追うごとに悪化し、言葉遣いや性格は手がつけられないほど凶暴になっていきました。
そこで、ジョングは祈祷師を家に招き、男を呪い殺すことを決意します。
はたして、日本人の男は本当に全ての元凶なのでしょうか。
ラスト30分で全ての展開がひっくり返ります。
何を信じ、何を疑うのか。
続きはぜひあなたの目で確かめてください。
・「信じる」とはなにか。
この映画には、日本人の男・祈祷師・謎の女の3人が登場します。
そして、主人公はストーリーの中で何度も、『誰の言葉を信用するのか』決断を迫られることになります。
一方を信じれば、もう一方は絶対的な悪になる。
そんな状況の時、皆さんならどのように答えを選択しますか?
親しい人の言葉を信じるのか。
たくさんの人が賛同していることを信じるのか。
もしくは、自分で情報を集めて正しいと思う答えを導き出すのか。
方法は様々だと思いますが、
ボクがこの映画を観て感じたのは『どんな情報を得るかではなく、誰から情報を得るのかが大切だ』ということです。
人は見たいものを見て、聞きたいことを聞くと言われています。
多くの時間をかけて情報を集めても「もしかしたらこうなんじゃないか」と思ったことに思考が引っ張られ、気がつけば自分が考えたことが実証されるような情報ばかり選択してしまうのだそうです。
良い結果になるようにがむしゃらに行動したのに、それが裏目に出てしまったり、誰かの手のひらで踊らされるような結果になったら悔しいですよね。
複数の選択肢の中で迷うことなく、進む道や信じるものを決めるには、
「この人の言うことなら信用できる」と心から思えるような人の存在が必要なのかもしれません。
・あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回は作品の冒頭部分しか触れられなかったのですが、物語中盤からラストまでの怒涛の展開が本当に面白いので、気になった方はぜひ本編をご覧いただきたいです。
ではまた。
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