リスクを先出しすること〜殿、利息でござる!〜
どうも。
篠原です。
今回は、
『殿、利息でござる!』について、書いていこうと思います。
1.あらすじ
殿、利息でござる!は、仙台藩の吉岡宿という宿場町を舞台にした映画です。
今で言う税金の支払いに苦しんでいた吉岡宿を救った町人たちの記録である『国恩記』を元にして作成されたこの作品。
テーマが『ゼニと頭は、使いよう。』というだけあって、
なるほどと思わせるアイデアが多く出てきました。
※ネタばれ記事のため、
これから映画を観たい方はご了承の上、続きをお読みください。
時代は昭和3年頃。
当時、各町には伝馬役という宿場町間の物資の輸送を行う役目が課せられていましたが、
藩直轄の町ではない吉岡宿には助成金がまったく払われず、
輸送でかかった費用は全て住民が支払っていました。
長時間の肉体労働に加え、自分自身の商いをする時間も奪われた住民達は困窮し、夜逃げする家が相次ぐ自体になってしまった吉岡宿。
そんな町の状態を案じて名乗りを上げたのが、酒屋の当主・穀田屋十三郎です。
自分の命を犠牲にしてでも、藩に困窮を訴えようとする十三郎のために、
主人公の篤平治が提案したのが、
藩にお金を貸し、その利息で伝馬役の負担を減らすというものでした。
自由に国に意見を言うことができる現代と違い、
当時は藩に意見を言うということは命を失いかねないもの。
最初は乗り気ではなかった篤平治でしたが、どうしても町を復興させたいという十三郎の想いに押されリスクを承知で動き出してみることになりました。
しかし、藩にお金を貸すために必要な元金は最低でも3億円。
商いと違って、利益を得るためではなく町を復興させるために、自分の財産を差し出すということに難色を示す町人達や、前例がない申し出に首を縦に振らない政府。
様々な困難に、ただ町を復興させたい。元の活気がある町に戻したい。という一心で立ち向かう姿は胸を打つものがありました。
2:リスクの先出しをすること
この物語で一番肝になってくることは、
リスクを負って先に自分の資産を投資しているということです。
ほしい結果のために、まずは自分が一番リスクをとり対価を払う。
そうしたことで、周囲に想いが伝わり、通常ならば叶うはずもない願いが叶えられています。
実際、この映画でも一番多くリスクをとったものが、
最終的には多くの恩恵を得て次世代まで名前を残しています。
ここで重要なのは、恩恵を得るためにリスクをとっていたのではないということ。
純粋に『町を復興させたい』という結果を得るために『3億円を払う』というリスクをとった結果、恩恵がついてきたのです。
何においても、見返りを求めるものは奪われ、
何かを与えようとするものには多くのものが与えられるものです。
なにか信念をもったのであれば、
なにか叶えたいものがあるのであれば、
まずは自分からリスクをとり、先行投資してみてはいかがでしょうか。
ボクも、
自分のほしい結果を得るために、
この映画の登場人物達のように、まずはリスクを最大限とってチャレンジしていきます!
ではまた。
篠原継之助
0コメント